今年2019年のゴールデンウィークは4月27日〜5月5日までの10連休。FX各社は大型連休に向けて公式サイトで営業スケジュールのお知らせや、流動性低下によるスプレッド拡大などの注意喚起を行っています。金融庁でも10連休に向けてご留意いただきたいこと等を伝えています(金融庁の該当ページはこちら)。さて、ゴールデンウィーク10連休中はクロス円通貨ペアのスワップポイントの付与はどうなるのでしょうか?
ゴールデンウィークのスワップポイント付与はどうなる?
結論から言うと多くのFX業者が大型連休分のスワップポイント受け払いを特定の1日にまとめて行う予定です。例えば、クロス円銘柄についてIG証券では11日分のスワップ受け払いが4月25日にまとめて発生します(豪ドル円など一部は別日)。GMOクリック証券などでも、付与日数を11日分として公式サイトに掲載しています。これは週末や祝日を挟んだ場合と同じ形式ですので、受け払いのまとめて発生する日数が増えただけということですね。
また、SBI証券では「スワップポイントは連休前が狙い目!」と公式サイトでアピールしています(SBI証券の該当ページはこちら)。たしかに、スワップポイントがまとめて付与されるタイミングを狙ってクロス円銘柄のポジションを持てば、通常時よりかなり多いスワップポイント益を得られるかもしれません。ただし、前述のとおり流動性低下などのリスクはありますし、スワップポイントの数値も大幅に変動する可能性があります。ポジションを保有されている方、取引される方は十分注意していただければと思います。
ゴールデンウィークに向けてのFX各社の対応例
FX各社の公式サイトをチェックし、ゴールデンウィークに向けてスワップ付与がどのように伝えられているか確認を行いました。ですが、多くのFX業者は流動性低下やスプレッド拡大などの注意喚起を行っているものの、スワップポイントの付与日数に関して言及しているFX業者はあまり多くありませんでした(2019年4月8日現在)。以下には、公式サイトにて大型連休に際してのスワップポイントに言及していたFX業者と、スワップ付与日数を確認できたいくつかのFX業者をピックアップしてお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
IG証券
IG証券の10連休前後のスワップ付与スケジュール
IG証券では2019年4月4日付のニュースリリースにて「【重要】日本の大型連休に伴う弊社のスワップポイント反映予定日について」を掲載しています。米ドル円やトルコリラ円など、クロス円の通貨ペアはほとんどが2019年4月25日(木)の午前6時(日本時間)をまたいでポジションを保有した場合に、11日分のスワップポイント受け払いが発生。スワップポイントの反映日も同じ日が予定されています。ただし豪ドル円とNZドル円は4月24日(水)、ロシアルーブル円は4月26日(金)です。
IG証券ではスワップポイント付与の予定と併せて、ゴールデンウィーク10連休中のマーケットの流動性低下などによる実勢金利の変動の可能性と、スワップポイントの大幅な変動の可能性があることも伝えています。ポジションを持っておられる方、取引される方は十分お気を付けください。
GMOクリック証券
GMOクリック証券のトルコリラ円スワップカレンダー
GMOクリック証券の公式サイトでは通貨ペアごとのスワップカレンダーが公開されています。参考として上記に掲載したのはトルコリラ円のスワップカレンダー。スワップポイントの付与日数が記載されており、クロス円通貨ペアに関しては4月24日(水)発生日にて「11日分」と記載されています。豪ドル円とNZドル円のみ4月23日(火)です。
(※:上記スワップカレンダーは2019年4月8日確認)
外為どっとコム
外為どっとコムのスワップカレンダー(一部抜粋)
外為どっとコムが公式サイトで公開しているスワップポイントカレンダーの、一部を抜粋して掲載しています。米ドル円とユーロ円は4月24日(水)、豪ドル円は4月23日(火)の付与日数が11日分となっていますね。
(※:上記スワップカレンダーは2019年4月8日確認)
ゴールデンウィーク前のポジション保有は余裕をもって!
2019年は5月1日に皇太子殿下がご即位されて、元号が「令和」へと変わり、これに伴って今年のゴールデンウィークは10連休となります。もちろんFX取引は連休中も行えるのですが、相場急変の可能性が考えられますので取引をされる場合は余裕を十分持っていただければと思います。口座をお持ちの方はFX業者のニュースリリースなどのお知らせをチェックしてみてくださいね。
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