TradingViewのスキャルピング専用インジケーター3選！

この記事ではTradingviewのコミュニティ・スクリプトのうちスキャルピング向けに公開されているインジケーターを厳選して紹介しています。

アセットクラス別にFX、株価指数、暗号資産（BTC）のそれぞれ1つずつご紹介。どのインジケーターも一般公開されているものなので無料プランの方でもご利用いただけます。

「トレーディングビューでスキャルピング向けのインジケーターを探している」という方はぜひご参考にしてみてください。

※当ページで紹介しているインジケーターとバックテストの結果は参考値です。インジケーターの使用に関してはご自身の判断でご利用ください。

Tradingviewスキャル向けインジ：「Super Scalper」

「Super Scalper」はTradingViewでスキャルピング向けのインジケーターとして公開されている中で3,000回以上のダウンロード数を記録しているインジです。

このインジはRSI（相対力指数）とATRバンドを利用しています。RSIはJ.Wワイルダー氏が開発した相場の過熱感を把握するためのインジケーターです。

売られすぎ、買われすぎを判断するものですが、ここにボラティリティを判断するATRバンドを活用してエントリーポイントをサインで示します。このインジケーターは5分足もしくは15分足での利用が前提です。

ちなみに、ATRはJ.Wワイルダー氏のご子息が1970年代半ばに開発したインジケーターです。

パラメーター設定は上記の通りでATR、EMA、RSIの期間を変更できますが開発者は初期設定での利用を勧めています。

使い方はEMA（期間21と65）でトレンド方向を把握し、トレンド方向にサインが出たタイミングでエントリーを行います。

ポジション保有中に同じ方向にサインが出た場合は利益を確定するか、ストップロスをトレイルしてさらに利益を伸ばします。

損切りの目安はこのインジケーターでは表示されません。どこに損切りを置くか、検証しつつ探っていく必要があります。

直近約1年間のディープバックテストの結果では豪ドル円の15分足が良い成績です。サインの出る傾向からボラティリティが高く上下に激しく動く通貨ペアよりも比較的緩やかに上下する通貨ペアの方が相性が良いです。

ドローダウンが大きくなるタイミングをどう低く抑えるかがポイントとなりそうです。

「Scalping with Williams %R,MACD,andSMA(1m)」は株価指数での1分足スキャルピングを想定したインジケーターです。

Williams %R、MACD、SMAの組み合わせを使用して買いと売りのサインを出します。

項目	概要
買いサインが出る条件	Williams %Rが-94を超え、価格が7バーSMAを上回ったとき
買い注文のタイミング	MACDヒストグラムが負から正に転じたとき
買い注文の決済	MACDヒストグラムが再び負に転じ、前のヒストグラムバーを下回ったとき
売りサインが出る条件	Williams %Rが-6未満で、価格が7バーSMAを下回ったとき
売り注文のタイミング	MACDヒストグラムが正から負に転じたとき
売り注文の決済	MACDヒストグラムが再び正に転じ、前のヒストグラムバーを上回ったとき

チャート画面には発注と決済のタイミングがサインとして出てきます。ただし、注意点としてはトレンド相場ではなかなかサインが出ない点です。

価格が一定の幅で上下するレンジ相場でサインが出てくるインジケーターなのでその点はご留意ください。

このインジケーターはパラメーター設定が特にありません。初期設定での使用が前提となります。スタイルの変更としてラベルの有無などが設定できるだけです。

株価指数の1分足で相場に動きが出てこないレンジのときにスキャルピングし、トレンドに乗っているときは別のインジケーターを使うといった使い分けが良いかもしれません。

TradingViewのディープバックテストではナスダック100の1分足の直近1年で良い成績が出ています。

「PSAR BBPT ZLSMA BTC 1min」はビットコインの1分足でのスキャルピングを想定したインジケーターです。

PASRは「パラボリック・ストップ＆リバース」のことで主に可能性の高いストップと反転のポイントを探すときに使われます。上昇トレンドの際は価格の下に、下降トレンドの際は価格の上に放物線を描きます。

さらに、BBPTとZLSMAというコミュニティ・スクリプトで公開されているインジケーターを合わせて売りと買いのサインを出します。

項目	概要
ロングエントリー条件	PSARが買いシグナルを示す BBPTが緑のヒストグラムを描画する ZLSMAが価格の下にある ZLSMAに上昇トレンドがある SLが最大SLよりも小さい
ショートエントリー条件	PSARが売りシグナルを示す BBPTが赤のヒストグラムを描画する ZLSMAが価格の上にある ZLSMAに下降トレンドがある SLが最大SLよりも小さい
SL:ストップロス	ロングの場合: ZLSMAの下に配置し、オフセットを加えるショートの場合: ZLSMAの上に配置し、オフセットを加える
TP:テイクプロフィット	TP1:デフォルトでSLの1倍。デフォルトでは利益確定せず、50%でも良い TP2:デフォルトでSLの2倍。残りのポジションサイズをすべて決済
TP1に達した場合のルール	価格がTP1に達した場合、SLは建値に設定

このインジケーターは各パラメーターをかなり細かく設定できます。もっとも、パラメーターは初期設定のままでTradingViewのリプレイモードを使ってバックテストを行いつつ、どの局面で有効なのか把握することが推奨されます。

スタイルも細かく調整できるので自分の見やすい設定にしてみてください。