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サクソバンク証券 訪問取材!伊澤社長に聞いたプロレベルの取引手法
伊澤フランシスコ社長は2017年6月15日にサクソバンク証券の代表取締役社長に就任。前職ではSBI証券のマーケティング部門責任者を務められており、プロトレーダーとしての経験も持っておられます。
社長就任された伊澤社長の想いとは?サクソバンク証券の将来的なビジョンは?伊澤社長に直接お話を伺いました。
3. サクソバンク証券の理念・今後のビジョンについて
- サクソバンク証券の理念、グループの理念、伊澤社長の想いについてお伺いします。
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弊社はデンマークに本社を置くサクソバンク本社の子会社になります。サクソバンクは25年前にフィンテックのスタートアップの会社として、グループ社長のKim Fournaisが創業しました。
25年前というと電話越しの取引モデルが普通だったのですが、お客様にプロのように取引してほしい、皆様に流動性のあるアクセスをしていただきたいという想いがあり、そのための技術を持ってサービスを提供していました。最初は為替から始まり、ヨーロッパではかなり大手の銀行としてやってきています。
為替業界で大手となった後に、お客様からいろんな商品を取引したいとご要望があって、先物や株式、投資信託、今では債券も全部オンラインで取引できるようになりました。ご存じのように為替は店頭のビジネスモデルで、当初はどこもディーリング・デスクがあってそこで値付けをしてお客様に相対していました。ですがサクソバンクグループはお客様の層を広げていくうえで、できるだけお客様に沿ってサービスを提供したいという想いから、考え方としては委託のモデルでサービスを展開しています。
ECN等を含めて業者間の取引所にあたるような流動性の高い市場があるのですが、基本的にはそこに取り次ぐかたちがいいよねと、ビジネスモデルを変えていったのがスイスフランショックの少し前くらいからでした。
そのおかげで、スイスフランショックでのリスクもあまりなく生き延びることができ、今は過去最高の預かり資産と、過去最高のお客様の数を獲得するまでに成長できています。我々は日本でも同じ考えを持ってサービスを提供したいと考えています。為替に関してはNDD方式を採用しており、サクソバンクグループも数あるディーラーの中の1ディーラーとして参加しています。
業者間の最良気配を出すことに関しては徹底しています。例えばJPモルガンが米ドル/円を109円で買いたいという流動性があった場合に、サクソバンクは108.99円では買えない、そういうポリシーでやっています。ヨーロッパでは法律でそのように決まっていて、日本ではそのような規則はないのですが同じモットーに従っています。
多少はサクソバンクのスプレッドを乗せてはいるのですが、それでも流動性の高いヨーロッパ時間に米ドル/円のスプレッドが0.1pipsになっていることもあります。できるだけ安いかたちで提供しています。お客様に沿って委託に近いビジネスモデルでサービスを提供する。1つのプラットフォームで多くの商品を取引いただきたい。こういう理念で頑張っています。
価格の透明性と約定力、業界最狭水準のスプレッド
- 約定力やスプレッドに対するこだわりをお聞かせください。
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NDD方式で提供している価格の透明性と約定力は、本当に強みになっていると思っています。サクソバンクグループも含めたインターバンクから流動性を取って、そこに一定のプレミアムを乗せて投資家の皆様にプライスを提供しています。何もないときも有事のときもまったく同じで透明性には自信があります。
2018年1月1日からスプレッドを大幅に縮小させていただきました。米ドル/円に関して、朝9時から翌朝1時までのコアな時間帯で見た場合ですが、平均は0.3pips、最小で0.1pipsまでいき、最大は0.6pips。だいたいこのようなレンジで推移しています。
特にヨーロッパ時間はヘッジファンド等のプロが集まりますので、その時間帯のスプレッドはさらに低くなって0.2pipsの状態が長く続くこともありました。平均で0.3pipsですので他社に引けを取りません。ユーロ/米ドルに関しても平均0.4pips。NDD方式でこれだけのプライスを出している会社は他にはないと自負しています。
ドル絡みの通貨には徹底的に強いです。ドル絡みになると全世界の業者が集まってくるのですが、我々はその一部にいますので、すごく強い位置にいる。ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルはかなり競争力のある水準まで絞っています。
サクソバンク証券の今後について
- サクソバンク証券では仮想通貨を取り扱う予定はありますか?
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仮想通貨に関しては動きが非常に激しいということで多少保守的に見ています。現在は仮想通貨を取り扱ってはいないのですが、その代わりNDF、いわゆるアメリカで上場している信託に関してはアクセスがあって取引量がものすごく上がっているんですね。
仮想通貨を直接取引する場合は目に見えない要素がいろいろありますが、上場しているものを取引するのであれば信用度がまったく違うんですね。第2四半期くらいからは先物を取り扱い始める予定です。現時点ですでに問い合わせいただいていて、APIの裁定取引をされているお客様が多くいらっしゃるのですが、いつ始まるんだとけっこう言われています。流動性の高い先物を取引したいということですよね。
いわゆるビットコイン等の現物は取り扱いませんが、上場ものは全部取り扱う予定です。ちょっと進んだ取引を希望される方にはもってこいではないかと思っています。
- 今年の意気込みをお聞かせください。
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サクソバンク証券には強みがたくさんありますので、これを皆様に使いやすいかたちで提供すること、ここが今最大の命題なんですよね。分かりやすいランディングページを作ったりとか、Webサイトも分かりやすいものに改良しています。
ツールはデンマークで作られたものなのですが、翻訳のちょっとした間違いなどがあって、それらを1つ1つ改善しています。もっともっと使いやすくできるよう開発を行っています。商品もたくさん取り扱っており、第2四半期には外国株とその他の先物など約600銘柄を入れる予定です。例えばT-Billの先物や米国の債券、シカゴの先物も取引できたり、ビットコインの先物も考えています。
商品はたくさんあって流動性も透明性もあり、約定力もある。あとは皆様に使っていただきやすいツールを作っていくことですね。プロ仕様のツールなのですが、初心者の方でも使いやすいもの、プロの手法で取引できるものにすることが命題ですね。時間をかけて少しずつツールやWebサイト、あるいは説明資料の改良を行っています。プロのツール、プロの流動性、そして多くの商品を皆様に取引いただきたいですので、そこを目指して頑張ります。
- 伊澤社長からトレーダーに向けてのメッセージ、アドバイスなど。
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私がお伝えした取引手法は一般的なプロの手法ですので、ぜひそういうものを使っていただきたいということと、特にチャートの取引のポイントとタイミングですね。チャートを使って勉強することがポイントなのですが、そこはぜひオートチャーティストを使ってどんどん磨いていっていただきたいと思います。
【サクソバンク証券 会社概要】
商号 | サクソバンク証券株式会社 (Saxo Bank Securities Ltd.) |
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所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー22F |
連絡先 | フリーダイヤル:0120-007-390(カスタマーサポート) |
設立年月日 | 2006年(平成18年)4月 |
資本金 | 3億円 |
代表者 | 代表取締役社長 伊澤 フランシスコ |
登録番号 | 関東財務局長(金商)第239号 |
加入協会 | 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本投資者保護基金 日本商品先物取引協会 |
【編集後記】
サクソバンク証券の強みは何かを考えたときに、まず思うのが取引銘柄が多いということです。選択肢が多いことはそれだけチャンスも多くなります。市場は何に注目しているのか、それを判断しトレードをする。そして価格が動かないと利益が出にくいわけで、ボラティリティが大きいことが条件の1つに入ってきます。その動向をいち早くキャッチできるのがサクソバンク証券であり、投資したい銘柄に”きちんと”投資ができる。投資家として必要不可欠な条件が揃っている、そう思いました。
バニラオプションもでき、プロ中のプロが使うトレード業者。口座を持つことはある意味ステータスであるサクソバンク証券は、伊澤社長になって、改革を断行しているところなんだという想いが伝わってきました。日本人が持つイメージを刷新させている最中であると。グローバル企業として日本のFX業者に負けない自信が垣間見えました。
そしてオフィス全体を通してデンマークらしい写真やスタイルが印象的でした。モニュメント1つとってもサクソバンクグループのユニークさを感じ、イノベーションが生まれやすい環境であるのではないでしょうか。
石川様と宮﨑様から「またぜひ取材にいらしてください」と言われてうれしく思いました。ぜひもう一度伺い、お話を聞きたいです。貴重なお時間をありがとうございました。
取材:FXキーストン 編集部
取材日:2018年1月31日
取材協力:株式会社サクソバンク証券 代表取締役社長 伊澤 フランシスコ 様、マーケティング部長 石川 真一 様、マーケティングマネージャー 宮﨑 友莉 様
******* 目次 *******
- 1
サクソバンク証券だからできる高金利通貨の取引手法 - 2
オートチャーティストを取引ツールに融合
- 3
サクソバンク証券の理念とビジョン