2023年6月にMetaTrader 5(MT5)がアップデートされました。
MetaTrader 5プラットフォームアップデートビルド3800:BOC注文、AIコーディングアシスタント、ONNXのサポート強化など
それに伴い、MetaEditorもバージョンアップ。MetaEditorとはインジケータやEA、スクリプトなどのプログラムを開発するためのツールです。
注目すべきは、MetaEditorでAIを活用したコーディングアシスタント「Copilot」が実装されたこと。
こうしたいのだがどのようにコードを書けばいいのか分からない。誰か教えてほしい。そんな悩みをAIが解決する機能です。
Copilotを活用しMQL5コードを完成させていく時代に
実際のところChatGPTにしろAIはあくまで情報の提供やアドバイスのレベルにとどまり、プログラミング作業やコーディングの難しさを完全に克服するものではありません。まだまだ完璧ではありませんが非常に便利なサポートツールであり、今後も活用され続けるツールです。
これからその使い方を解説しますので、一度活用してみてください。
コメントアウトされたところを選択し、Copilotで記述
非常に簡単。まず教えてほしいことのコメントを書きます。
画像では、「//Show an arrow at the cross of two moving averages」
(2本の移動平均線のクロスで矢印を出す)としました。
このコメントは英語です。日本語には対応してません。翻訳サイトなどを活用して英語にしてください。
あとはそのコメントを選択し、右クリックしてから「Copilotで記述」を選ぶだけです。
1分ほど経つといきなりコードが出てきます。
結果はMQL4が混雑したものとなり、とても使えるレベルではありません。しかしヒントとなるところはあるのと、質問の仕方によるものかと思います。
今後は更に改善されていくはずです。バージョンアップが楽しみです。
【Copilotの設定】有料か無料か
MetaEditorのツールからオプションの項目があるので、クリックすると画像の画面が出てきます。
公開された現在(2023年6月時点)は無料で使えますが、今後は有料になる可能があります。
ChatGPTのAPIキーを追加して使うことも可能なようだったので、フリー版で試してみたのですが、うまく機能しませんでした。もしかしたら有料版などにすると使えるのかもしれません。
MT4(MQL4)ではCopilotに対応せず
残念ながらMT4のMetaEditorではCopilot機能が追加されていません。今後のバージョンアップに期待したいです。
TradingViewではPineスクリプトとなりますが、Copilotのような機能はありません。
Pineスクリプトでコードを書くときにChatGPTのようなAIを使わず、プログラミングを学ぶかプログラマ―に依頼するかを推奨してます。それは完璧ではないからという理由になります。しかし今後は精度も上がっていき、完璧ではないにしろ完璧に近づくのではないかと思います。
今は機能としてありませんが、要望はあるのではないでしょうか。多くの要望に応えてきたTradingViewなので、いつか追加されるはず。期待したいです。
オリジナル・インジケーター 人気ランキング
FXキーストンで無料配布しているオリジナルMT4・MT5インジケーターの人気ランキングです。
2024年12月の月間ダウンロード数トップ5はコチラ!
-
【keys_SynchroChart_Line.mq4】
シンクロチャート(MT4)チャート上で引いたトレンドラインなどのオブジェクトが、同じ通貨ペアであれば時間軸関係なく描写されます。
12月のダウンロード数
682人 -
【keys_SynchroChart_Line.mq5】
シンクロチャート(MT5)チャート上で引いたトレンドラインなどのオブジェクトが、同じ通貨ペアであれば時間軸関係なく描写されます。
12月のダウンロード数
535人
FXキーストンではTradingView対応のオリジナルインジケーターも公開中です。すべて無料で利用可能となっています。
TradingViewインジケーターに関しても、ご要望に応じて作成と更新を続けていきますのでぜひ使ってみてくださいね。
ご協力よろしくお願いいたします。
コメント