この記事では、プラチナ(白金)のCFD、先物取引に対応した国内FX業者や現物取引ができる証券会社を解説。プラチナの相場状況、今後の見通しなども合わせて解説していきます。
プラチナCFD/先物対応の業者一覧
取扱業者 | 取引方法 | 取扱銘柄数 | 貴金属関連銘柄 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
IG証券 | CFD | 17,000銘柄 | プラチナ、金、銀、パラジウム、亜鉛、アルミニウム、鉄鉱石、NYHG銅、ニッケル、銅、鉛 | 詳細 |
サクソバンク証券 | CFD | 9,000銘柄 | プラチナ、金、銀、銅、パラジウム | 詳細 |
楽天証券 | スポット取引 先物取引 |
3銘柄 4銘柄 |
【スポット】:プラチナ、金、銀 【先物】:プラチナ、金、銀、パラジウム |
詳細 |
SBI証券 | スポット取引 積立取引 |
3銘柄 | プラチナ、金、銀 | 詳細 |
マネックス証券 | スポット取引 積立取引 |
3銘柄 | プラチナ、金、銀 | 詳細 |
プラチナ先物のCFD取引をされたい方はIG証券の商品CFDにご注目ください。IG証券は国内でもトップクラスの取り扱い銘柄数を誇る国内業者です。
プラチナをはじめとした金、銀、パラジウムなどの貴金属銘柄のほか、銅やアルミニウムなどのベースメタルまで取り扱いしています。
CFD銘柄は17,000銘柄以上に対応。これだけの銘柄数を取り扱いしているのは国内でもIG証券だけ。取引単位も小さく少額からプラチナへの投資が可能です。
プラチナが取引できる業者自体が少ないので、プラチナへの投資をお考えの方はIG証券が要チェックです!
プラチナ(白金)とは?
プラチナはレアメタルと呼ばれる貴金属の1つです。和名では「白金」と呼ばれ、採掘量では金の20分の1程度しかない貴重な金属です。
主な産出国は南アフリカ共和国で全採掘量の約7割を占めます。プラチナの主な用途は工業向けと宝飾向けが大半です。特に、相場価格に影響を与えるのは自動車向けのプラチナ需要になります。
プラチナは主にディーゼル車の排ガス触媒としての需要がある貴金属です。パラジウムも同じく排ガス触媒としての需要があり、2016年以降はパラジウムがプラチナの代替品として活用されてきました。
もっとも、世界的な潮流として「脱炭素」の動きが強まっています。EUは2030年までにディーゼル車およびガソリン車の発売禁止を発表。中国も2060年までにCO2排出を実質ゼロに、米国では地球温暖化対策に積極的なバイデン氏が政策を進めています。
この流れを受けプラチナの排ガス触媒としての需要は減少していくとみられていますが、一方で「水素」と「燃料電池」のジャンルでプラチナの需要が高まるとされています。
プラチナは水素製造機や燃料電池の電極触媒としても利用される金属です。なかでもFCV(燃料電池自動車)はディーゼル車の約10倍ものプラチナが使用されます。
世界的な排ガス規制の動きと平行して、クリーンエネルギーの技術開発において重要な資源となっているのがプラチナです。
プラチナの相場状況
プラチナ相場は長期的に下落トレンドを形成してきました。2020年3月のコロナショックで一時、1トロイオンスあたり600ドルを割るところまで下落。
その後、世界経済の復興にともなう自動車向け需要の回復と世界的にEV車や燃料電池の需要が拡大したことから、2021年初めには1300ドルの高値を記録。
その後は世界的な半導体不足によって、再び自動車向けのプラチナ需要が低下。ロシアのウクライナ侵攻も問題となりましたが、プラチナ価格には大きな影響は与えていません。
大きな値動きとしては700ドルから1100ドルの間でレンジの動きとなっています。同じ貴金属のパラジウムと比較するとプラチナは比較的安定した値動きをしているのが特徴です。
プラチナ相場の今後の見通し
プラチナは今、注目されている燃料電池や水素関連での大きな需要があります。今後も大きな成長が見込まれるクリーンエネルギーの分野において中長期的に需要が高まる見通しです。
供給面に関しては十分な在庫があるため、需要と供給の両方が増えることでプラチナの取引量は増加していくとみられます。取引量の増加はトレードに良い地合いを形成してくれるため、今後のプラチナの動向には要注目です。
プラチナをCFD取引するメリット
プラチナのようなボラティリティの高い相場では、FX(外国為替)と比べて短期間で大きな値動きがあります。
この値動きをトレードチャンスに変えられるのがプラチナのCFD取引です。
CFD取引とは、差金決済取引のことで現物をやり取りせず売買差益のみをやり取りする取引方法。
プラチナの商品CFDでは、「最大20倍レバレッジ」「空売りが可能」「取引時間はほぼ24時間」という特徴があります。
商品CFDは基本的にFXと同じ要領で取引が可能です。証拠金を預け入れし、売り/買いのポジションを選択、決済を入れて利益確定という流れになります。
買いだけでなく、売りからも取引に入れるためプラチナのようにボラティリティの高い相場では、買い/売りの両方から値幅を狙うことができます。
もちろん、レバレッジをかける分だけハイリスクハイリターンの取引とはなりますが、資金管理ツールやポジション量を調整すればリスクを抑えつつ大きな利益獲得が狙えます。
プラチナ先物CFDはいくらから取引できる?取引単位は?
上記の画像はプラチナのCFD取引に対応しているIG証券の発注画面です。
IG証券ではプラチナの商品CFDに関して、ロットサイズに応じた銘柄を取り扱いしています。最小取引単位は0.5ロット、必要証拠金は取引時のプラチナ価格によって変動しますが、約33,000円からプラチナのCFD取引が可能です。
- IG証券NYプラチナ先物(10$)・・・必要証拠金:約36,303円
※2024年12月18日時点の必要証拠金を掲載。
プラチナCFDの最大レバレッジは20倍です。大きくレバレッジをかけることで資金効率を飛躍的に高めることができるのもCFD取引のメリット。
原資産(CFDのレートを参照する銘柄)はNYプラチナ先物です。ニューヨーク証券取引所に上場しているプラチナ先物の価格を参照したレートで取引ができます。
プラチナ以外のCFD主要銘柄の取引単位は別記事でもまとめているので、気になる方はご一読ください。
次は、プラチナのCFD取引、現物取引、先物取引に対応した国内FX業者および証券会社を解説していきます。
プラチナ先物CFD対応業者を解説!
IG証券
プラチナ先物のCFD取引に対応している数少ない国内業者の1つがIG証券です。
IG証券は、為替の本場イギリスのロンドンに本社を構えるIGグループの日本法人。創業45年以上に渡って全世界でFX/CFDサービスを提供しているリーディングカンパニーになります。
FXをはじめ、個別株、株価指数、商品など17,000種類以上のCFD銘柄を取り扱いしており、取扱銘柄数で右にでる証券会社は国内にありません。
プラチナなどの貴金属関連では、金、銀、パラジウムなどの人気銘柄からアルミニウム、亜鉛、鉄鉱石などベースメタルまで対応しています。
プラチナのCFD取引は最小取引単位が小さいのも注目ポイント。0.5ロット(必要証拠金約33,000円)から資金量に応じたトレードが可能です。
取引ツールは先進のHTML5で記述されたマルチデバイス対応のPC版ツールを提供。画面分割によるマルチタイムフレーム分析、充実のアラート機能、ロイターの最新ニュースやTwitterフィードもツール内で表示できます。
PC版に負けず劣らずの機能性を搭載したスマホアプリも配信。さらに、IGグループが世界で初めて商品化した「ノックアウト・オプション」もプラチナの取り扱いがあります。
「豊富な取扱銘柄」「秀逸な取引ツール」「多彩な取引方法」の3拍子揃ったFX/CFD業者がIG証券です。プラチナのCFD取引をするならIG証券は要チェック!
IG証券のCFD特集!日経225・NYダウ・金・原油を少額から取引!
IG証券 NYプラチナ先物CFD取引の基本情報
CFD銘柄 | NYプラチナ先物(期限あり/期限なし) |
---|---|
取引単位 | ドル建て:0.5ロットから |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド方式 | 変動制 |
取引時間 | 07:00~06:00 |
維持証拠金率 | 5%〜16%(総ポジション数が増加すると維持証拠金率が上昇) |
注文方法 | 成行注文、指値注文、逆指値注文、IFD注文、IFO注文、スピード注文、トレーリングストップ、ノースリッページ注文 |
PC取引ツール | ウェブブラウザ版取引システム(基本ツール)、ProRealTimeチャート(上級者向けツール) |
スマホアプリ | トレーディング・アプリ(iPhone・Android) |
CFD対応銘柄 | 株式CFD約12,000銘柄、株価指数CFD約40銘柄、商品CFD約70銘柄、債券先物CFD約10銘柄、その他 |
デモ取引 | 〇 |
IG証券ではFX/CFD取引の新規口座開設キャンペーンを開催しています。期間中に1取引をするだけ(※)で5,000円がキャッシュバック。キャンペーン期間は2024年11月1日(金)~ 2025年1月31日(金)までとなります。
FX/CFD業者のキャンペーンは適用条件が厳しいものが多いですが、IG証券のキャンペーンはハードルが低めです。別記事でも詳しく解説しているので、IG証券が気になる方はぜひチェックしてみてください!
(※:5,000円キャッシュバックの取引条件は初回取引のみですが、取引以外の部分としてキャンペーン登録などの条件達成も必要になります。詳しくは下記に掲載の記事をご確認ください。)
サクソバンク証券
サクソバンク証券もIG証券と同様、グローバルにFX/CFDサービスを提供している国内業者です。
国内外約9,000種類以上のCFD銘柄に対応。貴金属関連では、プラチナ、金、銀、銅、パラジウムの5銘柄で先物CFD取引が可能です。
サクソバンク証券はIG証券と異なり、外国株式/ETFの現物取引にも対応しています。日本株式約1,500銘柄、外国株式は業界最多水準の12,000銘柄以上を取り扱い。
現物取引とCFD取引の両方がサクソバンク証券の口座1つで取引できます。プラチナや金といった商品銘柄は株式相場にも相互に影響しあっています。
外国株式の特定口座にも対応しているので、商品CFDだけでなく外国株式も取引される方はサクソバンク証券もおすすめ。
サクソバンク証券 プラチナ先物CFD取引の基本情報
CFD銘柄 | プラチナ先物 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
スプレッド方式 | 変動制 |
レバレッジ | 20倍 |
注文方法 | 成行注文、指値注文、逆指値注文、逆指値(指値)、逆指値(トレイリング追随型)、OCO注文、IFD-OCO注文 |
PC取引ツール | SaxoTraderGO(ブラウザ対応)、SaxoTraderPRO(インストール型) |
スマホアプリ | スマホ版SaxoTraderGO(iPhone・Android) |
全CFD対応銘柄 | 株価指数CFD:25銘柄、商品CFD:19銘柄、株式CFD:約9,000銘柄、外国ETF/ETN CFD:820銘柄以上 |
デモ取引 | 〇 |
(※:出所 サクソバンク証券 旧手数料体系との比較より一部抜粋)
2024年6月3日(月)より、サクソバンク証券が個別株CFDの取引手数料を廃止!
例えば米国株CFDの場合、以前までは取引金額×0.088%(最低8.8USD)の取引手数料が必要でしたが、変更後はすべて無料となります(ただしスプレッドは発生します)。
上記表には米国株や日本株など一部だけ記載がありますが、イギリスやオーストラリアなど、サクソバンク証券で取り扱いのあるすべての個別株CFDの取引手数料が無料となります。
また、株式CFDとは別になりますが、同社では米国株の現物取引でも取引手数料の改定が実施され、こちらは業界最低水準まで引き下げられます。
サクソバンク証券では「サクソ優待プログラム」の新設も実施。取引で得られるポイントにより、クラシック・プラチナ・VIPの3つのアカウントステージのいずれかが適用されます。
アカウントステージによって外国株式現物取引などの取引手数料が優遇される他、プラチナ以上で専属担当者のサポートを受けられるといった特典も用意。ちなみに、米国株現物取引の取引手数料に関しては、クラシックの段階で業界最低水準です。
サクソバンク証券はここ最近、CFDあるいは現物取引の料金体系見直しなど、積極的なアップデートを実施。今後の展開にも期待です!
楽天証券
楽天証券はプラチナの現物(スポット取引)と現物先物取引に対応している国内証券会社です。
プラチナの現物取引では、毎月1,000円からプラチナの現物を購入することが可能。1,000円刻みで金額が自由に設定できるため、資金量に応じてプラチナの現物に投資することができます。
また、一定数量(100グラム以上)が貯まったプラチナは現物受取サービスを利用すれば、自宅までプラチナの現物を郵送してくれます。
実際に自分が投資しているプラチナを手元で保管できるのは魅力的ですよね。郵送されるプラチナは純度99.95%以上のロンドンプラチナ・パラジウム市場(LPPM)の受渡供用登録のある認定バーかつ未流通の新品です。
自宅で保管するリスクはあるものの、手元でプラチナ地金に触れられるのは貴重な体験になるのではないでしょうか。
楽天証券では、プラチナの現物取引の他、現物先物取引にも対応しています。先物取引は現物の受け渡しを前提として、将来の価格を現時点で決める取引方法です。
先物取引は現物取引を異なり取引条件が独特なので、取引の際は公式サイトをよくご確認の上、お取引ください。
現物取引や先物取引以外にも楽天証券ではより手軽に投資できるCFD取引にも対応しています。
楽天CFDではプラチナを始めとしてパラジウムや金、銀、銅、WTI原油、天然ガスなど多彩なCFD銘柄をラインナップ。CFD取引は証拠金を預けることでポジションを保有し損益の差額を得ることができる取引方法です。
現物の受け渡しや取引期限はないためシンプルに値動きを狙うことができます。楽天CFDに関しては別記事にて詳しく解説しているので気になる方はご一読ください!
SBI証券
SBI証券でもプラチナの現物積立が可能です。SBI証券では定期買付のほかにも定量買付(最低1グラムから)に対応しており、グラム単位での買付ができます。
毎月指定日に自動的に買付と積立を行う自動積立の設定も可能なので、コツコツと毎月プラチナを積み立てていきたい方には最適。
SBI証券のプラチナ積立は取引手数料もリーズナブルです。手数料は買付時にかかる【買付約定代金×1.65%(税込)】だけ。売却時の手数料や年会費、保管手数料は一切かかりません。
プラチナのCFD取引に対応していないのは残念ですが、プラチナの現物を取引されたい方はSBI証券もおすすめです。
マネックス証券
マネックス証券もプラチナの現物取引に対応している証券会社です。
基本的なサービス内容は楽天証券、SBI証券と同じです。1,000円単位からプラチナ地金を購入でき、100g単位または1000g単位で地金(プラチナバー)として引き出すことが可能。
対応商品はプラチナ、ゴールド、シルバーの3銘柄です。マネックス証券もプラチナのCFD取引、先物取引には対応していません。
それぞれの業者によって取扱商品や取引方法が異なるので、自分が求める取引スタイルに応じて証券会社を選んでいただければと思います。
2023年9月11日より、くりっく株365に「プラチナETFリセット付証拠金取引」「銀ETFリセット付証拠金取引」「ラッセル2000リセット付証拠金取引」が登場!
商品(コモディティ)に関してはこれまで金と原油のみ対応でしたが、プラチナと銀が加わったことで取引の幅が拡大。ラッセル2000は米国の小型株で構成されていて景気に敏感な傾向があるため、米国経済の先行指標としても注目。
ちなみに、くりっく株365は東京金融取引所によるサービスであり、日本国内で初めての公設CFD取引。GMOクリック証券やIG証券の店頭CFDとは形式が異なります。
くりっく株365はSBI証券や岡三オンライン、ひまわり証券など複数の業者でご利用いただけます。気になる方は各社のサービスをチェックしてみてくださいね。
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