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東京金融取引所 訪問取材/くりっく365で高金利通貨が取引される理由
日本で唯一の取引所FX『くりっく365』
~公正かつ健全な市場運営を目指す東京金融取引所~
東京金融取引所は、FX市場の黎明期である2005年に、公正かつ健全なFX市場の運営を担うという社会的使命の下、日本初の取引所FX『くりっく365』を上場した公的な取引所です。その理念はサービスにも如実に表れており、ユーザーからの信頼も厚い。
平成30年3月末現在、くりっく365の口座数は84万口座となっており、証拠金預託額は約4,600億円。実に、国内FX市場全体の約24%の証拠金がくりっく365に預けられていることになる。
また、トルコリラ/円や南アフリカランド/円、メキシコペソ/円など、高金利通貨の取引数量(FX市場全体におけるシェア)が特に多いことにも注目。
東京金融取引所のくりっく365が選ばれる理由とは? 東京金融取引所の本社を訪問し、証拠金営業部長の大房弘憲様にお話を伺いました。
価格の透明性・信頼性、安心の証拠金保全スキーム、投資家に選ばれる様々な特長やメリット、豊富な高金利通貨のラインナップなど、くりっく365ならではの魅力に大注目です。
******* 目次 *******
1. 東京金融取引所、くりっく365とは?
- 東京金融取引所の成り立ち、特長をお聞かせください。
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日本にFX取引が誕生したのは外国為替および外国貿易法が改正された1998年のことです。それまでは銀行などの金融機関だけが外国為替や外貨両替などを扱っていたのですが、一事業者がFXビジネスを始められるようになり、それから数年で、およそ300〜400社のFX業者が誕生したと言われています。
一方、投資家への急速な浸透とともにFX業者が乱立した状態となり、FX取引自体を規制する法律もなかったため、投資家保護のための管理体制や証拠金の保全スキーム等も不十分で、中には、投資家の皆様から預かった証拠金を持ち逃げするような悪徳業者も出る始末で、大きな社会問題となりました。そこで、日本におけるFX市場の健全な育成・発展のためにはどうあるべきか、国の金融審議会で議論が重ねられた結果、取り纏められた答申の中で、公的な取引所でもFXが上場できるようにすべきとの方向性が示され、その後、金融先物取引法の改正が行われました。
公的なFX市場への期待が高まる中、その受け皿となったのが、1989年に金融先物取引法(現在の金融商品取引法)に基づいて設立された東京金融取引所だったんですね。2005年7月に『くりっく365』を上場しましたが、この間、大変短い期間で商品設計、制度構築、システム開発、各種プロモーションなどに取り組み、何とか上場に漕ぎつけたとの記憶があります。日本で唯一の取引所FX『くりっく365』
くりっく365は、日本で唯一の公的な取引所FXです。透明性や信頼性が高く、安心して取引ができるという基盤があります。その結果が、国内最大の口座数や、FX市場全体の約24%を占める証拠金預託額にも反映されていると思います。また、店頭FXでは、1顧客あたり数十万円程度の証拠金で取引されるお客様が多いそうですが、当社の場合は、入金口座あたりの預託証拠金額は数百万円に上ります。しかしながら、店頭FXのように高速で高頻度の取引を繰り返す顧客(スキャルパーと呼ばれています)が少ないため、統計上の売買金額ベースでは1%弱のシェアになってしまうのです。もっと市場認知度を高め、くりっく365の優れた商品性を投資家の皆様に知っていただき、取引数量も増やしていかなければなりません。
余り知られていないかもしれませんが、現在、約70社のFX業者が金融庁に登録されており、このうち3割近くの業者が何らかの形態でくりっく365を取り扱っているのです。当社のメンバーシップを取得している取引参加者は現在16社ですが、この他、取次業者が5社、金融商品仲介業者・媒介業者が5社いますので、合計25社がくりっく365のサービスを提供しています。
くりっく365の取扱業者さんの顔ぶれは多彩です。大和証券さん、みずほ証券さんのような大手総合証券会社、岡三オンライン証券さん、インヴァスト証券さん、カブドットコム証券さんなどのネット証券、岡安商事さんや豊商事さんなどの商品先物業者さんに加え、ネット銀行や店頭FX業者さんにも積極的に取り扱っていただいています。店頭FX大手のGMOクリック証券さんや外為オンラインさんなどは、本業の店頭FXに加え、お客様のニーズに応える形で、独自のシステムを開発し、くりっく365のサービスを提供しています。
取引所FXと店頭FXとでは市場構造・制度等に違いがありますので、店頭で取引されるお客様と、くりっく365で取引されるお客様とでは、FX市場に求めている商品性や取引手法等にも違いがあるようです。投資家の皆様は、両市場の違いを理解され、自分にマッチした市場や業者を選択し、或いは、両市場に口座を開設し使い分けている方もいらっしゃるようです。その意味では、取引所FXと店頭FXは、相互に補完し合っている部分もあるのではないでしょうか。
- くりっく365の強みとは?
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約定拒否がなくスリッページも起きない、透明で健全な市場
まず第一に、くりっく365では注文のリジェクト(約定拒否)がなく、不利なスリッページは起こりえない市場構造になっているのが特長です。
くりっく365は、6社のマーケットメイカー(MM)を有していますが、それぞれのMMとシステム的に直結し、MMが提示してくるレートから投資家にとって最も有利な価格(一番高い買い価格と一番低い売り価格)をシステムで自動合成して、ありのままの価格をリアルタイムで投資家の皆様に提示しています。また、価格だけではなく、その価格に存在する流動性(投資家が取引可能な取引数量)もリアルタイムで明示していますので、価格や流動性における透明性が非常に高くなっています。私の認識では、店頭FXで流動性を示している業者はないのではないかと思います。仮に米ドル/円のスプレッドが0.3銭で提示されていても、その価格には何枚の数量が存在しているのか?分かりませんね。
価格と、そこに存在する数量を明示してこそ、最も透明で健全な市場だと考えています。また、マーケットメイカーには、提示した価格に対する投資家の注文は必ず受ける(約定する)ことを義務付けていますので、くりっく365市場には原則、約定拒否や注文のリジェクトはありません。透明性ゆえに、リバース(売り価格と買い価格の逆転)やチョイス(売り買い同値)も発生
補足ですが、くりっく365ではMMの提示レートをそのまま提示するとご説明しましたが、仮にMMからの提示価格を合成した結果、売り気配より買い気配の価格が高い状態になった場合・・・
そうなんです、くりっく365では、これを敢えて修正することなく、そのままリバースやチョイスの状態でもそのままマーケットに提示しているのです。これもマーケットの適正レートに他ならないのです。大口投資家に支持される「くりっく365ラージ」
最近、くりっく365ラージ(米ドル/円で1枚10万通貨単位)を利用していただけるお客様が増えてきました。くりっく365ラージは、大口投資家の方や法人のお客様を念頭に置いた商品ですが、通常のくりっく365と比べてスプレッドが狭く、価格の刻みは0.1銭単位、1ショット50枚=500万通貨までの大口注文が可能で、建玉の限度がないなどの商品性が特長です。手数料は掛かりますが、スプレッドが狭いため実質的な取引コストがくりっく365より低くなるという特徴があり、それでいて、通常のくりっく365と同様に約定拒否やスリッページがないなどのメリットはそのままです。
通常、米ドル/円のスプレッドは0.8~1.0銭程度で店頭FXの0.3銭とは差がありますが、お客様からは「ラージはスリッページもなく確実に約定するので、店頭FXと比べて見かけのスプレッドは広いものの、利益を追求する上での体感性には大差ない」との声も寄せられています。
2018年3月の、くりっく365に対するくりっく365ラージのシェアは約10%になっています。昨今では、店頭FXで取引されていたお客様が新たにくりっく365のラージを利用される、そういう流れも感じていますね。お客様の証拠金は取扱業者ではなく、すべて取引所で保管・管理
くりっく365では、取扱業者さんがお客様から預かった証拠金は、直ちに全額取引所に預託する義務があり、取引所ではそれを自己の財産と分別して厳格に保管・管理しています。
取扱業者が万が一破綻してしまったような場合でも、取引所がお客様の証拠金を預かっていますので、取引所から直接お返しすることが可能なのです。
- 国内FX市場でのくりっく365のシェアについてお聞かせください。
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くりっく365の口座数は84万口座で国内FX市場全体の10.2%、証拠金額は4,603億円で24.1%のシェアとなっています(2018年3月末時点)。
※国内FX市場全体の口座数・証拠金額は、2017年12月末(一般社団法人金融先物取引業協会調べ)。
国内全体の4分の1の証拠金を預けていただけているというのは、まさに取引所FXに安心感を感じていただいている証拠ではないでしょうか。大切なお金ですからね。
一方、先程もご説明しましたが、口座数や証拠金額がこれだけのシェアを占める中、売買金額のシェアでは1%に満たない水準なのです。店頭FXでは大口投資家のスキャルピングで売買金額が積み上がりますが、くりっく365では、大きな証拠金を預け入れ、相場が動くタイミングでトレードされる方や、中長期的な観点から相場を見てじっくりスイングトレードをされる投資家も多いため、まだまだ取引金額ベースでは小さくなってしまうのです。くりっく365の優れた商品性やメリットなどを丁寧に伝え、市場シェアを先ずは何とか2%から3%程度まで増やしたいところです。
2. 高金利通貨、スワップポイントについて
- 高金利通貨の取引数量が増えていますよね。特にトルコリラ/円は直近で約50%も増加していますが、その理由は何でしょうか?
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店頭FX業者さんでは米ドル/円を中心としたメジャー通貨の取引が中心と伺っていますが、くりっく365では、米ドル/円に次いで、南アフリカランド/円やトルコリラ/円、ペキシコペソ/円など高金利通貨のシェアがすごく高いんですよ。
金融先物取引業協会が公表している売買金額のデータによると、くりっく365のFX市場全体のシェアは、南アフリカランド/円が39%、トルコリラ/円が11%、メキシコペソ/円が58%(2018年3月末)となっています。
メキシコペソ/円に関しては2017年10月に上場したばかりですが、くりっく365の中での取引数量はすでに7位に入っています。※2018年3月月間取引数量
米ドル/円で短期売買される方は、スプレッドが狭く、手数料も無料の店頭FXを利用されますが、くりっく365の高金利通貨ペアについては、スプレッドやスワップをトータルで見た場合に、くりっく365の方が優位になるケースが多いのです。そこをお客様が敏感に察知され、くりっく365の高金利通貨を取引いただいているのだと思います。
高金利通貨の中でも特に人気の通貨ペアはありますか?
新規のお客様に人気なのは、南アフリカランド/円ですね。初めて取引するのは南アフリカランド、その後、スワップポイント等の優位性を確認され、トルコリラ/円やメキシコペソ/円を手掛けられるという方が多くいらっしゃいます。
FXをされている方は非常に勉強熱心な方が多くて、南アフリカランド/円のスプレッドの狭さをご自分で確認され、くりっく365を選んでいただけることが多いと実感しています。
ただし、高金利通貨(新興国通貨)は、メジャー通貨と比べると、流動性が低く、値動きが激しくなる傾向があるため、お取引される際には、十分なリスク管理が必要です。証拠金を多めに差し入れるとか、レバレッジを低めに設定することをおすすめします。※国内FX市場シェアは金融先物取引業協会が公表するデータ(2018年3月)を基に東京金融取引所が算出
※政策金利は2018年6月1日現在
- その他、くりっく365で高金利通貨を取引するメリットはありますか?
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買いスワップと売りスワップが同額(一本値)、売りスワップにも注目
また、スワップポイントの算出についても透明で健全な仕組みを導入し、取引所や取扱業者はスワップポイントから利益(鞘)を取らず、算出された値を売り買い同値(スワップポイントの一本値)で投資家の皆様に提供しています。
例えばトルコリラ/円の買いスワップが90円であれば売りも90円です。
仮に、スワップポイントに差のある業者さんでポジションが両建てとなった場合、スワップポイントの差額が毎日のコストになり、証拠金が減少していきます。多くの店頭業者さんでは買いスワップと売りスワップに差があり、買いが90円で売りが110円だったりします。両建てをしていた場合、1枚のポジションで毎日20円ずつ減っていくんですよ。それだけで両建ての経済的合理性が崩れてしまいます。
くりっく365では、スワップポイントが同値なので、両建時にもスワップポイントロスが発生しません。これも、投資家のコスト負担をなるべく軽減したいという考え方に基づいています。
また、一本値ですと、相場に売りからも入りやすいという特長もありますね。FXの取引をされる場合、スワップポイント狙いの投資家も多いと思いますが、スワップポイントを見る場合には、買いスワップのほか、売りスワップや、買いと売りの差にも注目することをお勧めします。相場が下落する局面もありますから、売りから入るケースもあると思います。
スプレッドロスやマーケット変動リスクをなくす、くりっく365だけの『指定決済法(建玉整理)』
くりっく365には、指定決済法(建玉整理)というくりっく365だけの優れた決済方法があるのも特長です。
例えば両建てで売り買い100枚ずつのポジション(建玉)を保有している場合、スワップは一本値ですのでポジションを保有することによるコスト(損)は発生しません。ですが、これらのポジションを決済するときは通常、市場にはスプレッドがあるし相場は常に変動していますので、損益の固まった両建てのポジションだったとしても、スプレッドや相場変動要因により、確定損益に対してマイナスになるかもしれませんよね。くりっく365の指定決済法(建玉整理)を利用すれば、例えば、過去に約定した100枚ずつのポジション同士を、市場に出さずに決済することができるのです。従って建玉を決済する時に、スプレッドロスやマーケット変動のリスクを負う必要は全くありません。しかも、この取引は手数料ゼロで行えます。
余分なコストやリスクを排除する形で、投資家の皆様に無用なリスクは負わせない。常に投資家さん本位のサービスを提供しているつもりです。高金利通貨の専門家を招いたセミナーやレポート配信
新たな通貨ペアを上場するときには、その国を身近に感じ良く知っていただくために、レポートやセミナーなどを駆使したプロモーションを展開しています。
メキシコペソ/円の上場に際しては、取引所ホームページの中に特設ページを開設し、専門家にメキシコとはどのような国なのか、国土や貿易、原油の生産量、国勢などの情報を詳細に解説いただきました。
また、上場記念セミナーを企画し、メキシコ情勢に詳しい方をお招きしたセミナーなども開催しています。2017年11月のくりっくフェスティバル東京では、メキシコ大使館参事官のアーロン・ベラ様にビデオ出演していただき、メキシコペソ/円上場への祝辞とともに、メキシコのお国柄などについて話していただきましたが、一種のサプライズでしたので、来場の皆様には大いに喜んでいただけました。
3. 東京金融取引所の今後の動向
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投資家の声を聴き、取扱業者さんとも一体となったサービスを展開
2018年度は、今一度原点に返って、くりっく365のメリットや特長を多くの投資家の皆様にお伝えして参りたいと考えています。
今回ご説明した約定拒否のないマーケットメイカー制度や、証拠金の預かり方、スワップポイントの一本値、取引所取引にしかない両建時の指定決済法、いずれも胸を張れる特長ですので、簡単なことから奥深いところまで丁寧にアピールしていきます。
そういったメリットを初心者の方、中上級者の方にも丁寧にお伝えしていくことで、市場はもっと大きくなるのではないでしょうか。我々が独りよがりにならないように、お客様の声を聞いてサービスを展開していきます。また、投資家さんの声を聞くだけでなく、取扱業者さんとも協力してサービスを進めていかなければなりません。上場商品を販売してくださっているのは取扱業者さんですので。
くりっく365での新しいサービスはどんなものを考えていますか?
金や原油のETFを原資産とした新商品については、引き続き上場の準備を進めています。また、1,000通貨単位商品(くりっく365ミニ)の検討や、くりっく365ラージの通貨ペア追加なども今後の課題です。ですがこれも、投資家さんの取引ニーズを確認し、取扱業者さんにとっても取引の増える魅力的な商品でなければなりません。
仮想通貨の取り扱いについては前向きに検討されているのでしょうか?
前向きに検討したいとは考えていますが、仮想通貨の上場には法整備が必要なので、あくまでも条件付きの前向きということですね。法整備されて、投資家の皆様のニーズに寄与できるような環境が整えばということだと思います。
4. トレーダーに向けてメッセージ
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くりっく365の魅力を知っていただき、ぜひもっと多くの投資家の皆様にくりっく365市場をご利用いただきたいですね。実際にくりっく365の魅力やメリットに目を付けて取引してくださる方も大勢いらっしゃいます。証拠金保全のスキームや約定の仕組みなどをご理解いただいて、取引にチャレンジしていただき、くりっく365の約定力も体感してもらいたいですね。
現在も口座数は一貫して増加していますし、証拠金についても、緩やかに増えています。公表はしていませんが、実際に取引されている稼働口座も、昨年の秋以降増加ペースが速まっています。
今回お話しした内容を知ってもらえれば、くりっく365での取引が増えていくと確信しています。
******* 目次 *******
【東京金融取引所 会社概要】
商号 | 株式会社東京金融取引所 (Tokyo Financial Exchange Inc.) |
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所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉃鋼ビルディング 8階 |
連絡先 | 03-4578-2400(取引所代表) |
設立年月日 | 1989年(平成元年)4月 |
資本金 | 58億4465万円 |
代表者 | 代表取締役社長 太田 省三 |
【編集後記】
FX投資家にくりっく365と店頭FXの違いを聞くと、多くの人は何と答えるでしょう。明確な違いを言える人は少ないのではないでしょうか。本当は大きな違いがあるのになかなか伝わっていない。店頭FXには店頭FXにしかないよさがあり、くりっく365にはくりっく365のよさがある。それを知っている大口の投資家はくりっく365を使っていますし、うまく店頭FX口座とくりっく365の口座を使い分けているのだと思います。くりっく365のよさを知らない投資家に「伝えたい」という大房様の想いがつまった取材でした。
FXキーストンでは大房様の想いを届けるお手伝いしたい。それが我々の仕事であり責任です。まずはこの取材を通して多くの投資家にくりっく365を知っていただければ幸いです。
大房様、1時間半という長い時間取材にご対応いただき、誠にありがとうございました。
取材:FXキーストン 編集部
取材日:2018年4月9日
取材協力:株式会社東京金融取引所 証拠金営業部長 大房弘憲様